コスメを語るうえで、このヒアルロン酸という成分は、絶対に外せないものですが、私がこの名前を知ることになったのは、30年前に研修で働かせていただいていた病院で行う膝の注射でした。
もともと膝の中にある物質でしたが、加齢により減少し膝の機能が低下するので、注射をして補うものだとドクターからは教わりました。(私の記憶が正しければ・・・ですが)
それからしばらくしてからは、このヒアルロン酸という名前は、化粧品やサプリメントで耳にすることが増えました。
それもそのはず、ヒアルロン酸は、様々な効果がある成分だからです。
この記事では、ヒアルロン酸の基本的な効果をまとめて皆様にご説明します。
この記事を読めば、ヒアルロン酸の効果を知ることができ、これからの化粧品や食品選びに参考にしていただけること間違いなしです!
ヒアルロン酸の歴史
ヒアルロン酸は1934年に米国のカール・マイヤー教授らによって牛の目の硝子体から発見されました。
ヒアルロン酸は直鎖状のグリコサミノグリカン(ムコ多糖)で、N-アセチルグルコサミンとD-グルクロン酸が交互に連結した構造をしています。
生体内に広く分布し、皮膚、軟骨、眼球などに重要な役割を果たしています。
1942年から食品、1960年から医薬品、1979年から化粧品として利用されてきました。
ヒアルロン酸は関節注射剤として競走馬の治療から始まり、人間の変形性関節症や美容目的にも応用されています。
ヒアルロン酸の効果 ~オイリー肌・テカリ予防 スキンケア~
保湿
ヒアルロン酸は、肌の潤いを保つための成分として知られています。肌の表面にある角質層に水分を保持することで、肌をしっとりと保ちます。
ボリュームアップ
ヒアルロン酸は、肌のボリュームをアップさせる効果があります。ヒアルロン酸注射をすることで、顔のボリュームを増やすことができます。
シワ改善
ヒアルロン酸は、肌のハリを保つことで、シワを改善する効果があります。ヒアルロン酸注射をすることで、シワを目立たなくすることができます。
関節の潤滑
ヒアルロン酸は、もともと関節液に含まれており、関節の動きをスムーズにする潤滑剤として、軟骨がすり減るのを防ぐ役割を果たします。
痛みの緩和 膝関節症の改善
医療現場では、炎症を起こした関節に、ヒアルロン酸を注射する治療が行われています。注射されたヒアルロン酸が関節の動きをサポートし炎症や痛みを和らげます。
以上のように、ヒアルロン酸は、美容や医療の分野で広く使われている成分です。肌の保湿やボリュームアップ、シワ改善などの美容効果だけでなく、関節の潤滑や痛みの緩和などの医療効果もあります。もともと人間の体の中に存在しているものなので、欠かせないものなのですね。
ヒアルロン酸を多く含むものとは?~オイリー肌・テカリ予防 スキンケア~
それでは、ヒアルロン酸はどのようなものに多く含まれているか、どのように体内に摂取すれば良いのか、見ていきましょう。
ヒアルロン酸は、体内にも存在するムコ多糖類の一種で、高い保水力や関節のクッション作用などがあります。しかし、加齢とともに減少してしまうため、サプリメントや化粧品などで補うことが多いです。
ヒアルロン酸を多く含むもの
ヒアルロン酸は、次のような食品に多く含まれています。
– 鶏の軟骨
– 魚の目玉
– 鶏のトサカ
– 豚足
– フカヒレ
– 山芋
– オクラ
– 納豆
– モズクなど
これらの食品は、ヌルヌルやネバネバした食感が特徴です。しかし、加熱するとヒアルロン酸は壊れやすく、また分子が大きいため吸収率が低いという欠点があります。
一日の摂取量の目安
ヒアルロン酸の一日の摂取量には、厳密な基準はありません。
しかし、日本健康・栄養食品協会の見解によれば、過剰摂取による健康被害を防ぐためには、**およそ120~240mgが上限**とされています。
また、WHOが提唱する算出方法によれば、**1日の摂取目安量は1,750mg**となります。
サプリメントや健康食品でヒアルロン酸を摂取する場合は、低分子化されたものを選ぶと吸収率が高くなります。また、コラーゲンやビタミンCなどと一緒に摂取すると相乗効果が期待できます。サプリメントの場合は、**1日あたり60mg~400mg**程度が目安とされています。
食べ物からでも吸収されて肌に届くの?
ヒアルロン酸は、経口摂取すると大腸の腸内細菌によって分解され、低分子化されたヒアルロン酸が吸収されて皮膚に到達することが分かっています。
皮膚に塗ると、ヒアルロン酸の分子が大きすぎると肌の表皮から浸透しない可能性があります。
注射すると、ヒアルロン酸は皮下に長く留まりますが、時間の経過とともに徐々に吸収されていきます。 その吸収速度は、注入した部位や量、ヒアルロン酸の種類や構造などによって異なります。一般的には、6カ月から1年で効果が半減すると言われています。
副作用
ヒアルロン酸の過剰摂取による副作用はほとんど報告されていませんが、個人差や体質によってはアレルギー反応や消化不良などが起こる可能性があります。また、妊娠中や授乳中の方は医師に相談してから摂取することをおすすめします。
まとめ ~オイリー肌・テカリ予防 スキンケア~
ヒアルロン酸は、意外と多くの動物・植物に存在しているものでした。
そして、ヒアルロン酸は、体内にも存在するムコ多糖類の一種で、高い保水力や関節のクッション作用などがありますが、加齢とともに減少してしまうため、食事やサプリメント、化粧品などで補うことが必要な人体にとっては大事な成分だということが分かりました。
食品で多く含まれるものとしては、鶏軟骨、魚の目玉、鶏のトサカ、豚足、フカヒレ、山芋、オクラ、納豆、モズクなどがあります。鶏のトサカは食用かどうかは不明ですが(膝の注射に用いれれるものはこれが主原料だそうです)、意外と多くの食品に含まれていることが分かりました。
サプリメントや化粧品から体内に摂取する場合は、低分子ににされたものを選ぶ、食べ物から摂取する場合は食物繊維と一緒に摂り腸での吸収を促す、というところに気を付けると良いでしょう。
意外と身近に存在するものだったので、気軽に効率よく体に取り込みたいものですね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(^_-)-☆
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